この度の大震災による大きな環境の変化は、心だけでなく身体にも自律神経を介して影響を及ぼしています。動悸・息苦しさ・めまい・肩こり・頭痛・不眠・食欲不振・腹痛・下痢などの身体の症状や、不安・緊張感などの心の状態は、ストレス反応と言われている交感神経緊張亢進といった自律神経のバランスが崩れた状態により引き起こされています。また、自律神経は内分泌(ホルモン)や免疫の働きとも密接に関連しているため、ホルモンバランスが乱れたり細菌やウイルスへの抵抗力が低下したりするなど、さまざまな病気に影響を与えます。
「精神生理学的ストレス(トラウマ)ケア」は、心身のストレス反応を自分自身の力で改善していくためのセルフケアの方法です。医療施設や薬がない状況下でも、自律神経バランスを自分自身で回復することでさまざまな心と身体の症状を改善することができます。今回のワークショップでは、呼吸法、自律訓練法、誘導イメージ法、マインドフルネス瞑想などの自分自身でできる自律神経バランス回復のための方法を、バイオフィードバックという生理機能(自律神経機能)モニター機器を使い習得していきます。
「精神生理学的ストレスケア」の専門家であるペパー博士は、震災支援ボランティア活動として急遽来日されることになりました。震災による心身のストレス反応を効果的に低減することができるこのセルフケア技法を、この機会に援助者の多くの方に身につけていただきたいと思います。
日時: | 平成23年7月21日(木)10時〜13時 / 14時〜17時 |
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場所: | キッセイコムテック東京事業所 3階301会議室 |
定員: | 20名 |
お申込先: | TEL.06-6115-5593 FAX.06-6115-5592 |
主催: | アイ・プロジェクト統合医療研究所 |
後援: | 東邦大学医学部 心理学教室 / 日本フィードバック学会 |
協賛: | キッセイコムテック株式会社 |